セレクトセール2019特集【当歳馬】

日本最大の競走馬の競り市「セレクトセール2019」が7月8日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開幕しました。

セレクトセールは、一般社団法人 日本競走馬協会(JRHA)が主催する世界有数の競走馬競り市です。開かれた市場の確立などを目的に1998年に始まり、三冠馬ディープインパクトなど多数のG1馬を輩出しています。

今年は7月8日と9日の2日間に渡って行われ、初日に1歳馬、2日目に当歳馬(0歳馬)のセリが開催されました。

このページでは、セレクトセール2日目の当歳馬部門の落札結果についてまとめています。
セレクトセール初日【1歳馬部門】の落札結果はこちらをご覧ください (^^)
>> セレクトセール2019特集【1歳馬】

当歳馬部門は、ダノンファンタジーの半弟にあたる「ライフフォーセールの2019」、デニムアンドルビーの全弟にあたる「ベネンシアドールの2019」などの注目馬が多数上場され、1億円を超える高額落札馬が20頭、落札総額は史上最高額を大幅に更新するなど、セールは大盛況でした。

※以下、金額はすべて税抜で表記しています。

それではまず、1億円超えの高額落札馬20頭について詳しく見ていきます。

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1億円超の高額落札馬一覧【当歳馬】

上場馬名落札額(税抜)父馬落札者
タイタンクイーンの20194億7000万円ディープインパクト近藤利一氏
ベネンシアドールの20192億9000万円ディープインパクト(株)ダノックス
アドマイヤテンバの20192億7000万円ロードカナロア小笹芳央氏
アドマイヤセプターの20192億5000万円ドレフォン東洋木材
ライフフォーセールの20192億2000万円ハービンジャー大塚亮一氏
アゲヒバリの20192億1000万円ロードカナロア小笹芳央氏
ヤンキーローズの20192億1000万円ディープインパクト金子真人ホールディングス(株)
ラスティングソングの20191億9000万円キングカメハメハ(株)スリーエイチレーシング
タミーザトルピードの20191億8000万円ディープインパクト(株)ダノックス
ソーメニーウェイズの20191億7000万円キングカメハメハY’s consignment sales
コーステッドの20191億6000万円ハーツクライ(株)ダノックス
ドナブリーニの20191億6000万円キタサンブラックHIROKIカンパニー
マラコスタムブラダの20191億6000万円ハーツクライ猪熊広次氏
キャリコの20191億5000万円ロードカナロア野田みづき氏
ウィラビーオーサムの20191億4000万円ディープインパクト(株)サトミホースカンパニー
ウォッチハーの20191億3000万円ドゥラメンテ小笹芳央氏
バディーラの20191億2000万円ディープインパクト廣崎利洋HD(株)
ダイワミランダの20191億1000万円ロードカナロア二木英徳氏
セレスタの20191億円ドゥラメンテ東洋木材
ファイネストシティの20191億円フランケル(株)ダノックス
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1億円超の高額馬の落札結果・血統背景

マラコスタムブラダの2019(牡)

マラコスタムブラダの2019は、父ハーツクライ、母マラコスタムブラダ、母の父Lizard Islandという血統。

デビュー2連勝で芙蓉Sを勝ったミッキーブラックの半弟。

マラコスタムブラダは、南米アルゼンチンで芝2200mのG1・ヒルベルトレレナ大賞を4馬身差で圧勝するなど、重賞2勝の実績馬。

「バローズ」の冠名で知られる猪熊広次氏が1億6000万円で落札しました。

昨日に続き、本日の当歳馬セールも上場1頭目からいきなり1億円超えの落札となりました。史上最高総額となった昨日の1歳セリに続く盛況ぶりに、購買者・関係者から感嘆の声が漏れたそうです。

ちなみに、当馬の全兄にあたる「マラコスタムブラダの2018」は、前日の1歳馬セールで2億3000万円で落札されています。

猪熊広次氏のコメント
「いい馬。歩き方がよかったです。それが決め手になりました」

キャリコの2019(牡)

キャリコの2019は、父ロードカナロア、母キャリコ、母の父ディープインパクトという血統。

昨年のフェアリーSと関屋記念を勝ち、今年のヴィクトリアマイルで2着に入ったプリモシーンの甥(おい)。

キャリコは、競走馬としては未勝利に終わりましたが、全妹に重賞2勝プリモシーン、母にG1・4勝モシーンがいる血統馬です。

キャリコの母モシーンは、豪G1・クラウンオークスやオーストラリアンギニーなどG1を4勝したオーストラリアの名牝。母としても重賞2勝プリモシーンを輩出しています。

「ミッキー」の冠名で知られる野田みづき氏が1億5000万円で落札しました。

アゲヒバリの2019(牡)

アゲヒバリの2019は、父ロードカナロア、母アゲヒバリ、母の父クロフネという血統。

昨年の七夕賞を勝ったメドウラーク、今年の青葉賞馬リオンリオンの半弟。

さらに、叔父・叔母には、重賞5勝トゥザグローリー、弥生賞馬トゥザワールド、中山牝馬S勝ち馬トーセンビクトリーなど活躍馬が多数いる良血馬です。

祖母トゥザヴィクトリーは、01年にエリザベス女王杯優勝、ドバイワールドカップ2着という成績を残して最優秀古馬牝馬に選ばれた名牝で、前述のように繁殖牝馬としても活躍馬を多数輩出しています。

ちなみに、トゥザヴィクトリーの娘で、当馬の叔母にあたるディナシー(父キングカメハメハ)は、06年のセレクトセール当歳で日本のセリ価格史上1位となる6億円で落札されました。

「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が2億1000万円で落札しました。

ちなみに、当馬の1歳上の全兄にあたる「アゲヒバリの2018」は、昨年のセレクトセール当歳で1億1000万円で落札されました。

ラスティングソングの2019(牡)

ラスティングソングの2019は、父キングカメハメハ、母ラスティングソング、母の父フジキセキという血統。

今年3月のミモザ賞を勝ったエアジーンの半妹で、近親にはヴィルシーナシュヴァルグランヴィブロスフレールジャックマーティンボロなどがいる血統馬。

ラスティングソングの半弟は、ラジオNIKKEI賞の勝ち馬フレールジャックや、中日新聞杯と新潟記念を勝った重賞2勝馬マーティンボロ。さらに半姉のハルーワスウィートは、ヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナやジャパンカップを制したシュヴァルグラン、秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスなどの母として知られる名繁殖牝馬で、日本が世界に誇る牝系出身の良血馬です。

(株)スリーエイチレーシングが1億9000万円で落札しました。

キングカメハメハは、このセレクトセール当歳セッション当日に種牡馬引退が伝えられました。体調不良のため今年の種付けを見送っていましたが、良化の兆しが見られず、種牡馬を引退することが決定しました。そのため、今年生まれた当歳馬が最後の世代となります。by netkeiba

キングカメハメハの最後の世代となった当歳馬は、本日の当歳セールで6頭が上場され、全頭落札されました。

スリーエイチレーシングのアドバイザーを務めた加藤征弘調教師のコメント
「今日、一番気に入った馬。雰囲気が抜群だった。ほかにもいい馬がいたが、オーラがある。現時点では欠点が見当たらない」

ドナブリーニの2019(牡)

ドナブリーニの2019は、父キタサンブラック、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniという血統。

牝馬3冠・ジャパンカップ連覇などG1・7勝を挙げた名牝ジェンティルドンナ、京都牝馬Sと関屋記念を勝った重賞2勝馬ドナウブルーの半弟。

キタサンブラックは、歌手の北島三郎氏の所有馬で、2年連続年度代表馬に輝くなど国民的人気を誇ったG1・7勝馬。そのキタサンブラックの初年度産駒で、当馬は日本で最初にセリに上場されて落札されたキタサンブラック産駒となります。

HIROKIカンパニーが1億6000万円で落札しました。

HIROKIカンパニーの関係者のコメント
「2億円は超えると思っていたので安いかなと思っています。キタサンブラックのファンだったので。もちろん、キタサンブラックのような活躍を期待しています」

同馬を預かる予定の矢作調教師のコメント
「ブラックに似て、脚長で骨量が豊富。いい馬だと思ったし、楽しみです」

アドマイヤセプターの2019(牡)

アドマイヤセプターの2019は、父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハという血統。

皐月賞・ダービーを制したクラシック2冠馬ドゥラメンテの甥(おい)。

アドマイヤセプターは5勝をマーク。祖母はエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ、曾祖母はオークスと天皇賞秋を制し年度代表馬にも輝いた女帝エアグルーヴという、日本を代表する名牝系に属する良血馬です。

ドレフォンは、米G1・BCスプリントなどG1を3勝し、エクリプス賞最優秀短距離馬に輝いた名スプリンター。社台グループが購入して昨年から社台スタリオンステーションで種付けを行っており、今年の当歳馬が初年度産駒となります。

東洋木材が2億5000万円で落札しました。

社台スタリオンステーションの徳武英介氏のコメント
「ちょっとびっくりですね。癖がないし、姿勢が良くて筋肉も豊富。血統構成も日本に合っています。産駒たちも単なるスプリンターではないと思います」

コーステッドの2019(牡)

コーステッドの2019は、父ハーツクライ、母コーステッド、母の父Tizwayという血統。

コーステッドは、北米で2勝を挙げ、米G1・BCジュヴェナイルフィリーズターフで2着。本馬が初仔となります。

祖母マリブピアは、北米で6勝。サンタアナS、サンタバーバラHとG2を2勝し、G3でも1勝をマークしています。

「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが1億6000万円で落札しました。

タイタンクイーンの2019(牡)

タイタンクイーンの2019は、父ディープインパクト、母タイタンクイーン、母の父Tiznowという血統。

鳴尾記念をレコード勝ちしたストロングタイタン、芝1200メートルを目下4連勝中の新星ミラアイトーンの半弟。さらに、米国にも重賞馬の半姉が2頭います。

米国産の母タイタンクイーンは、日本と北米で重賞馬を3頭輩出。ディープインパクトとの配合は本馬が初めてとなります。

1億円からスタートしたセリは、最初のひと声でいきなり2億5000万円に。3億、4億と跳ね上がる前評判通りの高騰ぶりで、最後は「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一氏が4億7000万円で落札しました。

4億7000万円(税抜き)は、国内のセール史上4位の高額となる落札価格です。

近藤利一氏のコメント
「友道調教師が2週間も前から『ほかの馬はいらないからこの馬だけは欲しい』と言っていた。昨日の馬よりもこっちの方が素晴らしいという考えだった。全体的に見たら一昨年に落とした5億8000万の馬(イルーシヴウェーヴの2017)よりもいいかな」

さらに、セリ終了後、がんを患っていたことを告白した近藤氏は「2週間前に抗がん剤治療が終わったが、セレクトセールに来られないと半ばあきらめていた。素晴らしい馬を買うことができたし、このセリのために生きていて良かった。馬主冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔で語っていました。

同馬を預かる予定の友道調教師のコメント
「一目見て全体的に素晴らしいと感じた。顔立ちが聡明で、走りそうな雰囲気がにじみ出ている」

ヤンキーローズの2019(牝)

ヤンキーローズの2019は、父ディープインパクト、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。

ヤンキーローズは、豪G1・スプリングチャンピオンS(芝2000m)とサイアーズプロデュースS(芝1400m)を制したG1・2勝馬。本馬が初仔となります。

金子真人ホールディングス(株)が2億1000万円で落札しました。

セレスタの2019(牝)

セレスタの2019は、父ドゥラメンテ、母セレスタ、母の父Jump Startという血統。

セレスタは、アルゼンチンの2歳女王。芝マイルのエストレラスジュヴェナイルフィリーズ大賞典(G1)を含む重賞5勝を挙げています。

本馬は母セレスタの3番仔に当たり、父ハーツクライの半兄が2頭います(2歳と1歳)。2歳のダノンセレスタは現時点ではまだデビューしていません。

東洋木材が1億円で落札しました。

ちなみに、1歳上の半兄「セレスタの2018」は、昨年のセレクトセール当歳馬セッションで1億500万円で落札されています。

アドマイヤテンバの2019(牡)

アドマイヤテンバの2019は、父ロードカナロア、母アドマイヤテンバ、母の父クロフネという血統。

皐月賞・ダービーを制したクラシック2冠馬ドゥラメンテの甥(おい)。

アドマイヤテンバは4勝をマーク。祖母はエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ、曾祖母はオークスと天皇賞秋を制し年度代表馬にも輝いた女帝エアグルーヴという、日本を代表する名牝系に属する良血馬です。

セリは7000万円からスタートすると、いきなり2億5000万円の声がかかり、最後は「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が2億7000万円で落札しました。

小笹芳央氏のコメント
「想定外に高かった。距離に関しての心配は少しあるけれど、カナロアの産駒はスピードがあると思うので」

ダイワミランダの2019(牡)

ダイワミランダの2019は、父ロードカナロア、母ダイワミランダ、母の父ハービンジャーという血統。

ダイワミランダは、現役時代は2勝をマーク。本馬が初仔となります。

祖母は、有馬記念などG1・4勝の名牝ダイワスカーレット。曽祖母スカーレットブーケは、ダイワスカーレットのほかに、皐月賞や天皇賞秋などG1・5勝を挙げ種牡馬としても実績を残しているダイワメジャー、新潟3歳Sを勝ったダイワルージュと、3頭の重賞ウィナーを輩出している名繁殖牝馬です。

二木英徳氏が1億1000万円で落札しました。

ベネンシアドールの2019(牡)

ベネンシアドールの2019は、父ディープインパクト、母ベネンシアドール、母の父キングカメハメハという血統。

G2を2勝してジャパンカップと宝塚記念で2着に入ったデニムアンドルビー、すみれSを勝ったキタノコマンドールの全弟。

祖母フェアリードールは、エリザベス女王杯を制してドバイワールドカップで2着に入った名牝トゥザヴィクトリーを筆頭に、芝とダートで重賞3勝を挙げたサイレントディールなど、活躍馬を多数輩出しています。

さらに、トゥザヴィクトリーは重賞5勝トゥザグローリー、弥生賞馬トゥザワールド、中山牝馬S勝ち馬トーセンビクトリーなど重賞ウィナーを多数輩出しており、日本屈指の名門一族です。

「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが2億9000万円で落札しました。

ちなみに、全兄キタノコマンドールは、16年のセレクトセール1歳馬セッションで1億9000万円で落札されました。

バディーラの2019(牡)

バディーラの2019は、父ディープインパクト、母バディーラ、母の父Unbridled’s Songという血統。

朝日杯FSを制したダノンプラチナの全弟。

祖母マジカルアルアーは、米ダートG1・ラブレアS勝ち馬。曽祖母フローラルマジックは、菊花賞馬ナリタトップロードなど活躍馬を多数輩出しています。

廣崎利洋HD(株)が1億2000万円で落札しました。

廣崎オーナーのコメント
「所有馬に芦毛が少なかったというのもありますし、見た目も非常に美しい馬だったので。立ち姿がきれいなところも気に入りました」

ソーメニーウェイズの2019(牡)

ソーメニーウェイズの2019は、父キングカメハメハ、母ソーメニーウェイズ、母の父Sightseeingという血統。

ソーメニーウェイズは、米G1・スピナウェイS(ダート1400m)の勝ち馬。

Y’s consignment salesが1億7000万円で落札しました。

ちなみに、2歳年上の半兄ダノングロワール(父ハーツクライ)は、昨年のセレクトセール1歳馬セッションで2億円で落札されました。

ファイネストシティの2019(牡)

ファイネストシティの2019は、父フランケル、母ファイネストシティ、母の父City Zipという血統。

父は、現役時代にG1・10勝を含む14戦全勝の完璧な成績を残し、欧州年度代表馬に2度輝いた英国のフランケル。フランケル産駒は、阪神JFとオークスを制したソウルスターリング、安田記念を制したモズアスコットなど、日本の芝にも高い適性を見せています。

ファイネストシティは、米G1・BCフィリー&メアスプリント(ダート1400m)など重賞3勝の米牝馬チャンピオンスプリンター。

「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが1億円で落札しました。

本馬は今年の当歳セールで上場された唯一のフランケル産駒で、昨日の1歳セールで2億1000万円で落札された「マーゴットディドの2018」に続き、フランケル産駒は2頭とも「ミリオン落札」となりました。

タミーザトルピードの2019(牡)

タミーザトルピードの2019は、父ディープインパクト、母タミーザトルピード、母の父More Than Readyという血統。

米国産の母タミーザトルピードは、米G3・スワニーリヴァーSなど芝1800メートルの重賞を2勝。

母の父モアザンレディは、米G1・キングスビショップS(ダート1400m)を制するなど短距離で実績を残し、種牡馬としても多数のG1馬を輩出しています。

「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが1億8000万円で落札しました。

ウィラビーオーサムの2019(牡)

ウィラビーオーサムの2019は、父ディープインパクト、母ウィラビーオーサム、母の父Awesome Gamblerという血統。

ウィラビーオーサムは、米G1・サンタアニタオークス(ダート8.5ハロン)などアメリカで重賞を2勝。

「サトノ」の冠名で知られる(株)サトミホースカンパニーが1億4000万円で落札しました。

アドバイザーを務めた池江泰郎元調教師のコメント
「当歳では一番ディープのシルエットが出ている。無駄な肉が付かない」

ウォッチハーの2019(牡)

ウォッチハーの2019は、父ドゥラメンテ、母ウォッチハー、母の父Mutakddimという血統。

ウォッチハーは、G1・ブエノスアイレス市大賞典など、アルゼンチンで重賞6勝を含む9勝を挙げた名牝。

「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が1億3000万円で落札しました。

ライフフォーセールの2019(牡)

ライフフォーセールの2019は、父ハービンジャー、母ライフフォーセール、母の父Not For Saleという血統。

昨年の阪神JF(G1)など重賞3勝のダノンファンタジーの半弟。

ライフフォーセールは、ブエノスアイレス州大賞典など、アルゼンチンでG1・2勝を含む重賞6勝。幅広い距離で活躍しました。

今年のセレクトセール最後の上場馬となった「ライフフォーセールの2019」は、大塚亮一氏が2億2000万円で落札しました。

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その他の注目馬・高額馬の落札結果【当歳馬】

上場馬名落札額(税抜)父馬落札者
ジェニサの20199800万円ディープインパクト廣崎利洋HD(株)
キストゥリメンバーの20199400万円ディープインパクト(株)ダノックス
ザレマの20199000万円ロードカナロアC. K.Thomas LI
ツーデイズノーチスの20199000万円キングカメハメハ小笹芳央氏
ビーコンターンの20199000万円ディープインパクト(株)吉澤ステーブル
フリーティングスピリットの20199000万円ドゥラメンテ(同)雅苑興業
リアリサトリスの20199000万円キタサンブラック三木正浩氏
ヒカルアマランサスの20198400万円ロードカナロア小笹芳央氏
アルアリングスターの20198200万円カーリン(株)スリーエイチレーシング
ガラアフェアーの20198200万円ルーラーシップ三木正浩氏
ローエキスキーズの20197400万円シルバーステートHIROKIカンパニー
アルフォンシーヌの20197200万円ロードカナロア寺田千代乃氏
エオリアンハープの20197000万円エピファネイア(株)サトミホースカンパニー
ザキアの20196200万円ドゥラメンテ(株)ダノックス
ベルワトリングの20196000万円モーリス(株)Gリビエール・レーシング
ピュクシスの20195800万円ハービンジャー石川達絵氏
チリエージェの20195400万円ロードカナロア(株)サトミホースカンパニー
パンデイアの20194600万円モーリス(同)DMM.com
ホエールキャプチャの20194600万円オルフェーヴル山住勲氏
リップスポイズンの20191900万円キタサンブラック(有)大野商事

ヒカルアマランサスの2019(牝)

ヒカルアマランサスの2019は、父ロードカナロア、母ヒカルアマランサス、母の父アグネスタキオンという血統。

金鯱賞勝ち馬で、天皇賞(春)・宝塚記念とG1・2着2回のカレンミロティックの姪(めい)。

ヒカルアマランサスは、京都牝馬S勝ち馬。

「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が8400万円で落札しました。

ジェニサの2019(牝)

ジェニサの2019は、父ディープインパクト、母ジェニサ、母の父Storm Catという血統。

曾祖母シーズソングは、米年度代表馬で種牡馬として北米チャンピオンサイアーに輝いたティズナウ、北米で17勝を挙げたバドロワイヤルを輩出。

「父ディープインパクト × 母父ストームキャット」は、キズナ、リアルスティール、エイシンヒカリ、ラヴズオンリーユーなど活躍馬が多数出ている黄金配合です。

廣崎利洋HD(株)が9800万円で落札しました。

ザキアの2019(牝)

ザキアの2019は、父ドゥラメンテ、母ザキア、母の父New Approachという血統。

凱旋門賞馬ザルカヴァの姪(めい)で、仏G1・サンクルー大賞を制したザラックのいとこ。

伯母にあたるザルカヴァは、無敗でフランス牝馬三冠と凱旋門賞を制したフランスの怪物少女。最近ではエネイブル、トレヴ、デインドリームなど3歳牝馬が凱旋門賞を勝つのは珍しくないですが、当時は3歳牝馬が凱旋門賞を勝ったのは26年ぶりの快挙で、勝ち方も含めてなかなかの衝撃でした。さらに、繁殖牝馬としても仏G1・サンクルー大賞を制したザラックを輩出するなど、超一流の名牝です。

「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが6200万円で落札しました。

ザレマの2019(牝)

ザレマの2019は、父ロードカナロア、母ザレマ、母の父ダンスインザダークという血統。

デイリー杯2歳Sなど重賞2勝マルカシェンク、中京記念を勝ったガリバルディの姪(めい)。

ザレマは、京成杯オータムH勝ち馬。

祖母シェンクは、ザレマ(父ダンスインザダーク)、マルカシェンク(父サンデーサイレンス)、ガリバルディ(父ディープインパクト)と、それぞれ違う交配相手で3頭の重賞馬を輩出した名繁殖牝馬。

C. K.Thomas LIが9000万円で落札しました。

チリエージェの2019(牡)

チリエージェの2019は、父ロードカナロア、母チリエージェ、母の父サクラバクシンオーという血統。

重賞3勝ハクサンムーンの半弟。

「サトノ」の冠名で知られる(株)サトミホースカンパニーが5400万円で落札しました。

ピュクシスの2019(牝)

ピュクシスの2019は、父ハービンジャー、母ピュクシス、母の父シンボリクリスエスという血統。

現役最強牝馬アーモンドアイの姪(めい)。

菊花賞馬キセキのオーナーでもある石川達絵氏が5800万円で落札しました。

ビーコンターンの2019(牡)

ビーコンターンの2019は、父ディープインパクト、母ビーコンターン、母の父Shamardalという血統。

米G1・デルマーオークス(芝1800m)勝ち馬シンハリーズの甥(おい)。

いとこにシンハライトリラヴァティアダムスピークなどがいる血統馬。

伯母にあたるシンハリーズは、現役時代はアメリカの芝の米G1・デルマーオークスを制覇。繁殖牝馬としても、オークス馬シンハライトを筆頭に、マーメイドSを制したリラヴァティ、ラジオNIKKEI杯2歳Sを制したアダムスピークと、3頭の重賞ウィナーを輩出している名牝です。

(株)吉澤ステーブルが9000万円で落札しました。

ローエキスキーズの2019(牡)

ローエキスキーズの2019は、父シルバーステート、母ローエキスキーズ、母の父Oasis Dreamという血統。

未完の大器シルバーステートの初年度産駒です。

HIROKIカンパニーが7400万円で落札しました。

リップスポイズンの2019(牝)

リップスポイズンの2019は、父キタサンブラック、母リップスポイズン、母の父Mamoolという血統。

注目を集めたキタサンブラックの初年度産駒は10頭が上場され、キタサンブラックを所有していた歌手の北島三郎氏(名義は大野商事)が最終10番目に登場した「リップスポイズンの2019」を1900万円で落札しました。

北島三郎氏のコメント
「夢と宝物をいっぱいくれたブラックは私の息子ですから、その産駒は孫。孫が(レースで)走るのを見るまでは、私も倒れちゃいかんなと」

父キタサンブラックを管理し、娘の当馬も預かる予定の清水久調教師のコメント
「最後に買えて良かった。スラッとしたタイプでいい馬です」

サブちゃんのキタサンブラックに対する愛情がひしひしと伝わってきます (^^)

セレクトセール2019 結果・総括【当歳馬】

セレクトセール2日目は、今年生まれた当歳馬(0歳馬)部門。午前10時にスタートしました。

216頭が上場され、194頭が落札。※欠場10頭

落札総額は97億8400万円。過去最高額の86億9250万円(17年)を大幅に上回る史上最高額を記録しました。

落札率は89.8%。1頭当たりの平均落札額は5043万円で、昨年(4028万円)から1000万円近くも上昇しました。

1億円を超える高額落札馬は、20頭(昨年は16頭)。

最高落札額となったのは、ストロングタイタンの半弟「タイタンクイーンの2019」(父ディープインパクト)。「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一氏が4億7000万円で落札しました。これは、日本のセール史上4位の高額落札です。

ちなみに、日本のセリ価格史上1位は、06年のセレクトセール当歳で6億円を記録したディナシー(牝、父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリー)。

史上2位は、17年のセレクトセール当歳で5億8000万円で落札されたアドマイヤカストル(牡、父ディープインパクト、母イルーシヴウェーヴ)です。馬名からも分かるように、落札者は近藤利一氏です。

1億円以上の高額落札馬は、昨年の16頭を上回る20頭で、そのうち7頭が2億円超え。上場1頭目からいきなり1億円超えの落札となり、「タイタンクイーンの2019」が史上4位の4億7000万円、そして今年のセレクトセール最後の上場馬「ライフフォーセールの2019」が2億2000万円と、最後までセールは盛況だったようです。

セレクトセール2019 2日間合計の結果・総括

初日は1歳馬、2日目は当歳馬のセリが行われ、どちらも過去最高の落札総額を記録しました。

2日間合計の落札総額は205億1600万円。昨年の179億1900万円を25億円以上も上回り、7年連続で過去最高を更新しました。

セールを主催した日本競走馬協会の会長代行で社台ファーム代表の吉田照哉氏のコメント
「外国から来たお客さんも、世界中どこにもこんなセリはないと驚いていました。ノーザンファームはたくさんの馬を売ったり買ったりしているなかで、一番いい馬をここに出している。現実に、このセリ出身の馬が走っていますよね」
「今年は、中間ぐらいの馬が高くなりましたね。例年なら3000万円ぐらいで落ち着くのが、4000万、5000万と上がっていった。平均価格が5000万円なんて、あり得ないですよ(笑)。馬主はやはり一番の馬がほしいでしょうし、競馬場で結果に白黒がつく。馬を買った人にはやめられない魅力があるということでしょうね」

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という訳で、2日間に渡って開催された「セレクトセール2019」の特集をお送りしました。
2日間で200億円以上のお金が飛び交うとか、ほんとすごい世界ですよね… (^^;)

セレクトセール初日【1歳馬部門】の特集も読んでみようかなと思ってくださる方は、こちらからどうぞ (^^)
>> セレクトセール2019特集【1歳馬】

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